福島の漁業
JF福島漁連






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■漁業の種類
 漁業は、操業する漁船のトン数や港から漁場までの距離等によって、遠洋漁業、沖合漁業、沿岸漁業、養殖業に大別されます。
遠洋漁業
一般に、漁場は日本から遠く離れています。1航海の期間は、1カ月以上の長期間にわたります。福島県に所属する漁船は、遠洋底びき網、まぐろ延縄を行っています。
■遠洋底引き網漁法
底びき網漁法とは、底びき網を使用して行う漁法をいいます。海底近くをひいて底生性の魚介類を捕ります。2000t〜3000t級の漁船でベーリング海などでスケトウダラなどを漁獲します。
【主な対象魚種】
スケトウダラ・マダラ・オヒョウなど
遠洋底引き網
■まぐろ延縄漁法
世界の海(外国の200海里以内を除く)を航海し、マグロ等を漁港します。
【主な対象魚種】
クロマグロ・キハダ・ビンナガなど
まぐろ延縄
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沖合漁業
出港してから帰港するまでの期間が数日間にわたり、総トン数10トン以上の漁船を使用して行う漁業。福島県に所属する漁船は、主に沖合底びき網、まき網、さけ・ます流し綱、さんま棒受網を行っています。
■沖合い底びき網漁法
底びき網漁法とは、底びき網を使用して行う漁法をいいます。主に水深40m以上の海底にすむ魚等を漁獲します。海底を袋状になった網でひく漁法です。
【主な対象魚種】
ヒラメ・イシガレイ・マコガレイ・マダラ・ズワイガニ・スルメイカ・ミズダコなど
沖合い底引き網
■まき網漁法
サバ、アジ、イワシ、カツオ、マグロなどの回遊魚を網具で包囲し、その逃げ道を断ち、次第に包囲形を縮小してこれを捕獲する漁法です。魚をとる「網船」の他に魚群を探す「探索船」、獲った魚を運ぶ「運搬船」で船団を組んで操業します。
夜、明かりを照らして魚を集めこれを漁港することもあります。
【主な対象魚種】
マイワシ・カツオ・サマバなど
まき網
■さけ・ます流し網漁法
ベーリング海等の北洋でさし網を海面の表層に設置して、綱を通過しようとするサケやマスのエラを網目にからませて、漁獲します。
【主な対象魚種】
ベニザケ・ギンザケなど
さけ・ます流し網
■さんま棒受網漁法
魚のすう光性(光に集まる性質)を利用して、夜、集魚灯を照らしてサンマを集め、これを網ですくい上げます。
【主な対象魚種】
サンマ
さんま棒受網
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沿岸漁業
総トン数10トン未満の漁船で、比較的沿岸付近で行われる漁業。沿岸漁業には、小型底びき綱、さし網、船びき網、はえ絶、釣り、カゴ、どう、貝桁網、潜水など沢山の漁法があります。
■小型底びき網漁法
沖合い底びき網と同じ方法で、主にカレイ類やヒラメを漁獲します。操業できる海域は、福島県沖に限られています。
■さし網漁法
網の深さを調節して、海底にすむヒラメ・カレイ類、磯の周辺にすむメバル・アイナメ、表層を回遊するサバやサワラなどを漁港します。
【主な対象魚種】
ヒラメ・イシガレイなど
さし網
■船びき網漁法
船を拠点として一定の場所に止めるか、または移動させながら、海中を水平的に引き上げて漁獲する方法です。
シラス(イワシの子供)、イカナゴ(子供:コウナゴ、親:メロード)、オキアミ、サヨリ、シラウォなどを漁獲します。漁船2隻で網を曳く方法と、漁船1隻で魚の群れを開むようにして漁獲する方法があります。
【主な対象魚種】
カタクチイワシ・イカナゴ・サヨリ・シラウオなど
船びき網
■はえ縄漁法
釣り針を幹純に沢山つけて、アイナメやスズキ等をとります。
【主な対象魚種】
アイナメ・スズキなど
はえ縄
海面養殖漁業
海が常に穏やかな、湾の中や極沿岸で、一貫して人間が手をかけて育てる漁業。福島県では、松川浦で「ノリ」、「アサリ」、「カキ」の養殖が営まれています。

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